モータージャーナリスト西沢ひろみが見た福祉車両事情(特別寄稿)
これまで、軽自動車の車いす仕様が手頃な価格で気軽に所有できる福祉車両の筆頭だと思っていたが、これは間違いだった。家族が多いとみんなで乗れないし、買い物に行くだけでも子どもが二人いたら使えない。だって、助手席にチャイルドシートを装着して子どもを乗せるわけにはいかないもの。それから、車いすユーザーが疎外感を味わってしまうことを忘れていた。
考えてみればあたり前なんだけど、隣で話をしたり、面倒をみたりできる仕様が福祉車両の本来の姿なのかも知れない。これは障害のある子どもでも、高齢者でも同じこと。そういう意味ではトヨタのラクティスは目の付け所が面白い。
ただ、ここ数年、福祉車両の販売台数がグングン成長しているが、まだまだリアルユーザーは、数少ないバリエーションの中から仕方なく選んでいる面もあるのではないだろうか?
だけど福祉車両はまだまだ進化している途中段階。イベントにメーカーが積極的に参加してユーザーの声をどんどん吸収していることも確か。もっとユーザーの希望に近づいた仕様が登場することに期待したいですね。それからオートバイの手動運転装置への関心の高さも見逃せないところ。ぜひ、メーカーの参入が望まれます。
(西沢ひろみ・・・全日本F3レース経験をもつ女性ジャーナリスト)