バリアフリーライフエキスポは、超高齢社会のあたらしい家族のあり方を提案します
「高齢になっても家族皆が安心・安全に暮らせる社会」
今や世界稀にみるスピードで高齢化が進むわが国は07年現在で80歳以上の高齢者が800万人を数え、2015年には4人にひとり、2025年には3人にひとりが65歳以上になると予測されています。
つまり、私たちにとって「高齢になっても安心・安全な暮らしができる社会の実現」は喫緊の課題であると言えるでしょう。 「学び」、「働き」、「税金を納める」、そして齢をとったら社会全体でその人たちを支えられる。
この仕組みを機能しているからこそ、安心して生活することができるのです。
しかし、戦後右肩上がりに人口が増え、所得が増え、大量消費があたりまえになり、その豊かさを享受してきた私たちにとって、間近な超高齢社会がもたらす現実への備えをどこかに忘れていたのではいないでしょうか。
かつて日本では高齢者は家庭の中で一番に尊敬されている人だったはずです。
落語の世界でもご隠居さんは恐いけれども、あたたかく人間味あふれる存在として描かれるのが通例です。
そこで私たちは「高齢者やそのご家族が安心して、いきいきと暮らせる社会」「家族それぞれが自立した自分らしい生き方ができる社会」の実現の一助となるべくバリアフリーライフエキスポを開催します。
高齢になるということは、身体機能に制約を感じ、認知や歩行等に困難さなどを感じる人が多くなります。
ただ、「わが国では高齢になることや障害をもつことは「弱者」になることであり、施されるべき存在になることとイコールに近い」という観念をもつ人が多いため、当人が福祉機器や福祉サービスを利用することに抵抗感をもってしまうことも事実です。それに加えて家族間のコミュニケーション不足がお互いの誤解や遠慮につながってしまい、結果として生活の質を高めることができないということにつながってくるのではないでしょうか。
例えばこんな例があります。
耳の遠い祖母と電話で会話していた孫が突然泣き出して電話を切ってしまった。
原因は耳が遠いため孫の言葉がうまく聞き取れず、とりあえず「はい はい」と返事だけをしていたところ、会話がかみ合わないと感じた孫が「おばあちゃんは私の話を真剣に聞いてくれない!」と感じてしまったためでした。
この例などを鑑みても、「補聴器」というハードを「耳が遠くなった人が仕方なく使う機器」というネガティブな福祉機器としての方向から見ずに、「質の高い福祉機器やサービスを自ら選択し、使いこなすことで『家族間コミュニケーション』を活性化する生活支援機器」としてポジティブな方向から見ることの可能性を示唆しています。
当エキスポのテーマは「そろそろ親のこと・・・」ですが、同居、別居、或いは田舎に残した親御さんにいつまでも元気に安全に暮らしてほしいと願うのは誰でも当然のことです。しかしながら、そのための具体的な機器やサービスについては、前述のようなにネガティブ側面だけを見てしまい、利用すること自体に抵抗感を持ってしまうことも多かったのです。
さらに加えて、そのような機器やサービスはハード的に単品でしか見ることができなかったことも確かです。
そこで、当エキスポはご家族やご本人が参加・体験することで、年齢や身体制約による不安や不便を解消し、身近な困りごとを解決するヒントを発見していただける「場」を提供したいと考えております。
高齢化が急速に進む今だからこそ、バリアフリーライフエキスポは次代に繋いでいける高齢社会のあり方を創造すべく、来場者(エンドユーザー)と出展社で共に創り上げていくイベントにしていきたいと念願しています。
2008年3月 バリアフリーライフエキスポ開催委員会 事務局